今回は公務員の生活の内、人事異動の話についてお伝えします。
公務員の職場は定期的に人事異動(配置換え)があります。目的は業務執行体制の見直し、長期間同じポストにいることによる癒着防止、昇進のための通過儀礼などです。
民間でも同じかと思いますが、忙しい部署、忙しくない部署があり、異動がないと同じ人がずっと忙しい部署にいることになります。この現象の解消の側面もあります。しかし、一度忙しい部署で仕事をやりとげると「こいつは忙しくても耐えられる」とみなされ、次も忙しい部署に行くということも、残念ながらあります。
長期間同じポストにいることによる癒着防止というのは、同じポストに居座ると関わってくる人が大体決まってきて、親しくなりズブズブな関係になることの防止です。公務員の職場の性質上仕方のないことかと思います。
昇進のための通過儀礼については、もしかしたら私の職場だけかもしれませんが、昇進する時、または昇進直前には、必ず異動があります。最近では同じ事務所内での昇進(内部昇任)も稀にありますが、今でもほぼ事務所を跨いでの異動や出向が必須です。理由はよくわかりませんが、広い範囲で異動してる人ほど、昇進は早い気がします。
異動の頻度ですが、私の職場では概ね1〜2年程でした。事務所内部での異動はほぼなく、大体勤務地が変わる異動です。大体6〜7週前から打診があり、1ヶ月前くらいに内示が出ます。この内示が出てからが忙しく、引越し業者や次に住む場所の手配や、引越しに向けた荷造り、銀行等諸々の住所変更、お子さんがいる場合は転校・転園の手続き等が出てきます。ちなみに引越し業者に払うお金は、国家公務員の場合原則全額出るようになりましたが、アパートの初期費用等は支給されないので自腹です。
個人的に困ったのは、配偶者の仕事の話です。引越しを伴う異動に配偶者にもついてきてもらう場合、仕事を辞め新たに探してもらう必要があり、どうしても無収入期間がでてきます。
ここまで色々書きましたが、お察しの通り引っ越しが伴う場合は結構負担です。単身赴任という道を選ぶ人もいます。今まで何回引っ越したかな…。