公務員の仕事の話〜概算要求〜

今回は公務員の仕事の話についてお伝えします。

部署にもよりますが、国の機関は次年度の予算要求の前段として、概算要求というものがあります。次年度予算について、文字通り「大体これくらい必要です」というものです。が、私が経験してきた中では実質的には概算要求でほぼ決めて、予算要求では細々とした修正をした形になります。

これが作る資料が多くてまぁ大変なんですが、役人の仕事の醍醐味のひとつだと私は思っています。なぜかと言うと、翌年度の仕事の内容を決めることができると言っても過言ではないからです。

前述の通り概算要求では翌年度の予算を要求します。翌年自分の担当予算で何をすべきか決める必要があり、そのためには自分の仕事全体を見通す必要があります。

例えば、今後直さなきゃいけない橋が沢山ある中で、来年はどれを直すか。あるいは再来年橋を直すために、来年はどの橋の補修設計をするかなどなど、様々な進め方が想定される中で、自分のストーリーを組み立てることが大事になります。今は例で来年再来年の話をしましたが、10年後20年後を見据えなければならないケースもあります。自分の作った計画が向こう数十年使われることもあります。

仮に異動になったとしても、自分が要求した予算が今後の国政を動かすわけです。このように書くと壮大なことにかかわってる感覚になれます。

問題は、中央省庁が夏頃に概算要求をするため、そのバックデータとしての地方で先機関の概算要求は春、下手すると4月人事で着任した直後になることでしょうか。しかし不思議と概算要求作業自体を苦に思ったことはあまりありません。所謂やりがいがあったからかと思います。

これから公務員、特に国家公務員になる人は、国政を動かせる人です。こう書くとテンションが上がります。

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