今回は公務員の仕事の話についてお伝えします。今回は少し後ろ向きな話です。
公務員の仕事の中に、調べ物と呼ばれるものがあります。
霞ヶ関の中央官庁から地方出先機関に向かって依頼するケースが多いです。
この調べ物、何をするのかといいますと、各機関の現状や実績、予定を報告させるものです。
例えば簡単な例を挙げてみます。「〇〇という新しい材料の使用実績を報告せよ」というものや「〇〇の政策ができたので実績をつくり報告せよ」などです。後者について違和感を持つ方もいるかと思います。私も違和感だらけですが実際にあったものです。調べ物の目的を紐解いていくと理解できるかと思います。
調べ物の目的はいくつかありますが、
○公表する資料のバックデータ
○政策立案等の議論のバックデータ
○中央省庁幹部や政治家の実績づくり
などです。
三つ目の「○中央省庁幹部や政治家の実績づくり」では、偉い人達が考えたことがどれだけ活用されいかに国に貢献したかというものです。しかし残念なことに、時として政策先行として背景が伴わないまま結論として「〇〇という政策を実施する」という事実だけ先に完成することがあります。この場合後付けで「現場がこれだけ待ち望んでいました。なので活用して役に立ちました。」という結論を導き出す必要があります。せっかく作った政策が無駄だったとは言えないからです。「現場が要望する〇〇を制作として実現しました。なので〇〇先生は実績があります。」を逆算するわけです。何か変ですよね。
はたしてこれは公務員の仕事なのか。現状公務員は政治家の駒としての性質も持っているので、これも公務員の仕事のひとつなのです。